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働き盛りの破産予備軍

働き盛りの破産予備軍

秋も深まり、鍋の美味しい季節になった。家族団欒での鍋奉行だ。 そんな中、先日、報道ニュース番組で見た「中年破産」を思い出した。 私も、該当者だ。 中年破産とは、中年を30代から50代までと定め、自己破産してしまう人が増えているそうだ。 原因は、収入減少がマイホームローンを払いきれなくなることや、子供の教育費などで生活破綻してしまうということだった。 いま幸せな我が家で、鍋をつつきながら、いつ私もそのような事態に追い込まれれてしまうかと、ふとよぎってしまった。 そのニュースでは、そういう理由で破産する中年予備軍が9割にのぼるという試算も出されている。 つまり昔の中流家庭のほぼ全部が破綻の危機を常に考えていなければならないということだ。 とかくマイホームローンの負担ができなくなる事態、つまり不意なリストラや左遷。 それだけに関わらず、子供の教育費に、不測の事態としては親の介護なども考えれている。 必ずしも人生が順風漫歩ではないことを念頭に入れて、最低限の備えと準備はしておくのが今の時代の我々の世代の宿命になりつつありそうだ。 幸せな気分で鍋をつつきながら、ふと中年破産と言葉を思い出す秋の夜長だった。